A 本席で、精進の一の膳、二の膳を、部屋を変わらないで、懐石をいただく部屋の省略方法。
この方法は二の膳の部屋を用意しない方法で、一の膳を終えたら、すぐに二の膳を運び、二の膳を終えてから、「薄茶
は別席で」と述べ、別席の薄茶席へ案内をし、薄茶を終えれば、客は本席の茶室のにじり口から、寄付の部屋へ戻り、
帰途に就く。
B この省略方法は、昔からよく行・・・本席で、一の膳八寸の前まで朱の膳で出し、一の膳を
すべた水屋へ引き、改めて精進落としの二の膳を同じ部屋で、普通の懐石順序にそって出す。この場合は一の膳の場合
より、八寸の千鳥の杯があり、時間もかけ、千鳥の杯の最中では、謡い、連歌などで饗応し、二の膳が終われば、別室
へ移り、薄茶の点前で接待し、本席に戻り、茶庭・・付きへ帰り、終えることになる。